クラレは12月2日、ポリビニルアルコール(PVA)繊維であるビニロンと「クラロンK―Ⅱ」、およびポリエステル短繊維について、2022年1月1日出荷分より価格を改定すると発表した。対象製品と改定幅は、ビニロンと「クラロンK―Ⅱ」の国内外向けが10%~20%のアップ、ポリエステル短繊維の国内外向けが10%のアップとなっている。
価格改定の理由について同社では「原油価格の上昇に伴う主要原材料、ユーティリティーコストの大幅な上昇に加え、物流費の高騰、ならびに設備の維持・更新費用の増加などに伴う製造コストが引き続き同社の収益を圧迫しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。このような状況下、同社は採算改善を行い、安定供給を維持するために、価格改定を実施する」としている。