「異才たちのアート展」開催 ブリヂストン、東京小平市で

2021年12月08日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは12月6日、東京・小平市にある「ブリヂストンイノベーションギャラリー」で、小平市で働く障がいのある方が描いた作品などを展示する「異才たちのアート展2021」を開催するとを発表した。同ギャラリーでの開催は初の試みで、個性溢れる39点の作品を12月17日まで展示している。入場料は無料。

 同展は全国障害者週間にあわせて小平市で開催されている障がい者アート作品の企画展で、2006年に始まり今年で16回目を迎える。今回より、小平市に研究開発拠点を置く同社と同市内の武蔵野美術大学が「共生社会」をテーマにした共同研究の一環として参画することにより、ブリヂストンイノベーションギャラリーでの初開催が実現した。

 同社の特例子会社ブリヂストンチャレンジドでは、知的障がいを持つ人達が、日々のオフィスサポートや清掃業務に携わっている。今回、小平地区に勤務する同社7名の従業員が計12点の作品を初めて出展した。

 同社グループの施設清掃を行う近藤さんは今回初めて出展した1人で、作品のテーマはお世話になった先生たち。「高校3年生の時に出会った担任の先生や進路の先生を描いた。作品が展示されて嬉しい。家族にも見にきてもらいたい」と話している。

 同企画のもう1つの見どころが会場に設置された「小平マップ」で、カラフルな地図上に、来場者それぞれの小平にまつわる思い出をシールに書き込んで貼り付けることができる来場者参加型の企画となっている。

 「小平マップ」を考案した武蔵野美術大学の学生は、「地域をテーマにした企画であれば障がいの有無や世代を越えて、自然と繋がることができるのではないかと考えた。障がいのある人もそうでない人も、同じまちで暮らしている。1つの地図にそれぞれの思い出を共有することで、小平市に色んな人が生活していることを実感してもらえたら嬉しい」と、この企画に込めた思いを語っている。

 小平市は都内で最も丸ポストが多い「丸いポストのまち」として知られている。展示会場にも簡易的な丸ポストを設けており、ここから作品の作者へ直接メッセージを書いて届けることができる。

 

「異才たちのアート展2021」開催

「異才たちのアート展2021」開催

個性溢れる39点を展示

個性溢れる39点を展示

近藤さんと作品

近藤さんと作品

「小平マップ」を考案した武蔵野美術大学の学生

「小平マップ」を考案した武蔵野美術大学の学生

メッセージを送ることができる専用ポスト

メッセージを送ることができる専用ポスト

ブリヂストンイノベーションギャラリーで初開催

ブリヂストンイノベーションギャラリーで初開催

 

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