■ 新年インタビュー
22年は挑戦する年に
フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長
「挑戦する年にしたい」と新年の抱負を語るフォルボ・ジークリング・ジャパンの佐藤守社長。分野別の状況や今期よりスタートする新しい人事制度の狙い、今期の売上計画などについて佐藤社長に聞いた。
◆昨年を振り返って。
一昨年に続いてコロナ禍で業務遂行することになった。7月くらいまでは業績が停滞していたが、8月以降は業績回復の兆しが顕著に表れて、単月予算を上回る回復基調で推移した。21年12月期売上は前期比実績比較で約108%、営業利益も前期を上回る見込みで、21年度はコロナ前の19年度レベルに戻ることを確信している。
◆分野別の状況は。
当社にとって主要な食品分野、物流分野、工業用分野をみると、食品分野と工業分野は回復が遅れている。食品分野はインバウンド需要が激減し、お土産品やギフト品の生産ラインで用いられるベルトは販売が低迷したものの、それを補うべく、内食や中食市場などに的を絞った販売戦略をとった。インバウンド需要を完全にカバーするまでには至っていないが、内食・中食市場は引き続き力を入れていく市場だ。
工業用分野は内需産業向けなど全般的に厳しかったものの、繊維向けなど輸出向けが回復した分野もあり、製品では高速駆動・軽搬送用ベルトのエクストレマルタスが伸長した。
一方、良かったのが物流分野。Eコーマース市場の成長に伴って、トランジロンやプロリンクなど大型配送センター向けのベルトは好調だ。物流分野は今年も多くの案件が見込める見通しをお客様から聞いている。物流の需要増に備え、工場の供給能力を高めていく。
◆製品開発の状況は。
昨年6月に開催されたFOOMAジャパンにおいて、当社では日本の食品衛生法と欧州のPIM規格、米国のFDA規格に適合した新しいベルトや、無心体ベルト(ホモジニアスベルト)を参考出品した。食品業界は