クラレのエラストマー事業の21年を振り返ると、国内は医療・自動車・雑貨などの各分野で需要が回復し、好調だった。販売量では、ピークだった19年を上回り、過去最高となる見込み。世界的な物流の混乱や米国での寒波などのトラブルが続く中、顧客の需要を把握し安定供給に努めている状況だ。
地域別の動向には大きな差がなく、世界的に需要が高まるなか、「上半期はお客様の在庫の積み増し需要も影響していると見られたが、下半期に入っても勢いが衰えず、需要自体が回復している」(エラストマー事業部・岸井史郎事業部長)と捉えている。
製品別の動向を見ると、サトウキビ由来の