住友理工は12月9日、同社開発の生体情報(バイタルデータ)計測機器「モニライフ」が、カプセルホテル運営会社ナインアワーズの睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」に採用されたと発表した。ナインアワーズが都内で運営するカプセルホテルで12月上旬より、同サービスの提供が始まっている。
ナインアワーズに採用されたモニライフは、同社独自開発の柔軟導電ゴム材料「スマートラバー(SR)」を応用した圧電式のセンサーで、微弱な振動も測定できるのが特長となっており、心拍や呼吸などによる体動に基づく生体情報を取得することができる。このモニライフから取得できる情報を基に、新サービス「9h sleep fitscan」がナインアワーズの独自解析技術を用いて開発された。
「9h sleep fitscan」は、同社運営のカプセルホテル「9h Akasaka sleep lab(ナインアワーズ赤坂・スリープラボ)」(東京都港区、12月6日開業)に導入され、宿泊客の睡眠の質や呼吸状態を判定する。さらに、同社は、新型カプセルベッド「9h sleep dock」の開発も行っており、こちらにも同社製品搭載の「9h sleep fitscan」が内蔵される予定となっている。
健康志向の高まりを背景に、睡眠状態を科学的に測定し、健康状態を可視化するニーズが高まる中、モニライフシリーズは、ヘルステックサービスへの応用はもちろんのこと、介護見守りや遠隔医療のサポートなどでの活用が期待される。同社グループは、同製品を広く利用してもらうことで、現代社会で暮らす人々に寄り添いながら、その健康のサポートに貢献していくとしている。