TOYO TIREは12月9日、ミニバン専用タイヤの新商品として、「トランパスmp7」を2022年1月より国内で発売すると発表した。
1995年、同社は国内市場でミニバン専用タイヤという新たなカテゴリを打ち出し、「トランパスmp」を業界に先駆けて発売した。以来、四半世紀以上の間、車の特性からタイヤに求められる性能を追求した専用タイヤ発想による商品ラインアップを展開してきた。
日本国内におけるミニバンの需要は依然として堅調に推移している。直近のデータでは、新車登録台数に占めるミニバンの構成比は15・8%と乗用車の中でも高い割合となっている。人気上位の車種ではハイブリッド車の比率が年々増加傾向にあり、車両の重量化も進んでいるため、タイヤには更なる摩耗性能の向上が求められる。また、走行時における環境の変化として、1時間降水量が50mm以上のゲリラ豪雨の発生回数が年々増加しており、雨の日対策も必須となっている。
今回発売する「トランパスmp7」は、同社がミニバン専用タイヤの特長として長年培ってきたロングライフとふらつき抑制の基本性能を踏襲し、摩耗性能と雨の日などにおけるウェット性能の向上を実現した。タイヤが路面に接地した際にゴムの部分へ掛かる負荷の均一化を図ることで、圧力が一箇所に集中して発生する局所的な摩耗を抑制した。ウェット路面におけるブレーキ性能の実車評価テストでは、同社従来品(トランパスmpZ)比で制動距離を15%短縮することに成功している。