BASFら共同受賞 ボディ・インテリア部門賞

2021年12月16日

ゴムタイムス社

 BASFは12月14日、Society of Plastics Engineers(以下、SPE)主催の第50回SPEオートモーティブ・イノベーション・アワードで、トヨタ社の北米における研究開発部門であるToyota Motor North America Research&Development(以下、TMNA R&D)およびFlex―N―Gate社とともに、「ボディ・インテリア部門賞」を共同受賞したと発表した。同社のウルトラミッドの革新的な利用によって、トヨタ「シエナ」2021年モデルの3列シートの質量を低減させ、車両軽量化を実現したことが認められた。

 米国ミシガン州にあるTMNA R&DのBody Design Seats Group、トッド・マック氏は、「このシートは、旧モデルに比べて30%軽量化されており、すべての性能基準を満たしながら、競争力のある価格を実現できた。これは、トヨタのシートチームと、BASFおよびFlex―N―Gateのサポートがなければ、実現しなかっただろう」と、述べている。

 この3列シートの設計は、射出成形されたシートバックとしては初めて一体成型としての設計を実現させたユニークな技術となっている。また、衝撃に対する要件も満たしていることが確認されている。

 同社パフォーマンスマテリアルズ事業本部北米地域トランスポーテーション部門、バイスプレジデントのジェフ・アルメイダ氏は、「BASF独自のCAE(コンピュータ支援エンジニアリング)ツールであるウルトラシムの活用により、様々な開発フェーズでの正確なCAEシミュレーションを可能とした」とコメントしている。

 SPEのオートモーティブ・イノベーション・アワードプログラムは、自動車業界、プラスチック業界において最大かつ、最も歴史のあるコンテストで、自動車メーカー、サプライヤー、ポリマー製造業者で構成された数十のチームが、各自のパーツやシステム、あるいは完成車のモジュールがいかに「その年の最も革新的なプラスチックの使用方法」にふさわしいかを競うものとなっている。

 

ウルトラミッドが車両軽量化に貢献

ウルトラミッドが車両軽量化に貢献

「ボディ・インテリア部門賞」を共同受賞

「ボディ・インテリア部門賞」を共同受賞

 

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