【新年インタビュー】東部工業用ゴム製品卸商業組合 塩谷信雄理事長

2022年01月06日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

平常の組合活動に戻す

東部工業用ゴム製品卸商業組合 塩谷信雄理事長

 

 21年5月に開催された第43回通常総会において、東部工業用ゴム製品卸商業組合の新理事長に選任された塩谷信雄氏(バン工業用品社長)。「22年はコロナ前の活動に戻す年にしたい」と語る塩谷理事長に21年の組合活動や22年の組合活動計画、新年の抱負などを尋ねた。

 ◆21年のゴム業界を振り返って。

 20年はコロナ影響を大きく受けたが、21年はコロナ影響を受けながらも総じて回復した1年だった。前半は半導体の部材不足によって自動車業界が厳しく、当組合を取り巻く環境も自動車全体の不調を受けた年でもあった。一方、食品業界は年間を通じ底堅いとされてきたがコロナ禍の影響により内食・中食は安定していたが、度重なる緊急事態宣言の発出もあり外食は厳しく、食品業界は2分した1年だった。

 ただ、後半に入るとゴム業界の回復感はより強まったと思う。特に工作機械や射出成形機の生産は好調で、これら機械に組み込まれるゴム製品の需要は大きく伸びた。回復の力強さを感じながら新年を迎えることができると思う。

 ◆原材料価格の上昇や不足の影響は。

 21年はさまざまな業界で原材料の不足や上昇が発生した。ゴム業界では、EPTやフッ素、シリコーンゴムの入手は難しく、商業者にとっては切実な問題だ。樹脂もナイロンなど一部原料で不足感がある。明るさが見え始めた矢先、原材料不足がゴム業界の足かせになることを懸念している。

 さらに、原油価格やナフサ価格の高騰などを理由に、21年秋以降、ゴムホースや樹脂ホース、ゴムシートなどで価格改定が実施された。幸いなことにゴム製品以外も価格が上昇する環境にあり、ゴム樹脂製品の値上げについてもご理解いただける状況にはある。

 ◆21年の組合活動について。

 21年の組合活動は安全を確保して工夫しながら開催した。20年はコロナ影響で中止せざるをえなかった「商品展示説明会」は、7月13日に3年ぶりに開催できた。当日は組合員から16社、賛助会員のメーカーから27社がブースを構え、約500名が来場した。これだけ多くのゴム・樹脂メーカーが一堂に集う展示会はそうはない。独自の取扱製品やサービスを紹介する組合員も多く、

 

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