塩化ビニル管など値上げ　積水化学工業、１月21日より

　積水化学工業は12月15日、塩化ビニル管、強化プラスチック複合管および関連製品について、２０２２年１月21日出荷分より販売価格を改定すると発表した。

　対象製品と値上げ幅は、塩化ビニル関連製品では塩化ビニル管全般が30％以上、塩ビ継手、塩ビマス、および関連製品が20％以上、強化プラスチック複合管では強化プラスチック複合管（４ｍを超える長尺品）が10％以上となる。

　国産ナフサ価格、エネルギーコスト、老朽設備の修繕費、国内運賃、および海外との販売価格差の是正を背景に、同社は、塩化ビニル樹脂メーカーより今年３度目となる大幅な値上げの要請を受け、交渉を重ねてきた。しかし、製品の安定供給に必要不可欠な調達を確保するため、やむなく値上げを受諾することとした。同社では、生産能力の適正化などコスト削減や事業効率化を推進しているが、自助努力による価格維持が限界に達したため、販売価格の改定を決定した。