TOYO TIREは12月16日、SUV用タイヤブランド「オープンカントリー」シリーズにおいて、オフロードレースでの使用を想定した専用タイヤ「オープンカントリーM/T―R」を、同日より国内で発売すると発表した。サイズは1サイズで、価格はオープン価格。
「オープンカントリーM/T―R」は「オープンカントリーM/T」をベースに、オフロードレースでの使用を想定して、悪路走破性や耐外傷性を高めた製品となっている。同社は、今回発売する製品(LT285・70R17・116・113P)を今年7月に、「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下、TLC)」へ供給し、「ダカールラリー2022」「ダカールラリー2023」におけるTLCの挑戦をサポートすることを発表した。TLC全面協力のもと、国内外でオフロード走行テストを実施することで改良を重ね、来年1月開催の「ダカールラリー2022」で、同製品を装着したTLCの車両が参戦する。
中東サウジアラビアで開催されるダカールラリーは、砂漠などの過酷な荒野を走り抜けるクロスカントリーラリーで、世界で最も過酷なモータースポーツ競技のひとつと言われている。ダカールラリーでの使用を想定して開発した同製品は、岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性能を追求するとともに、高速走行時の衝撃によってゴムの損傷やタイヤがホイールから外れてしまうことを抑制するトレッドデザイン、コンパウンド、高剛性のビードワイヤー構造を採用している。オープンカントリーシリーズ最高の悪路走破性能と耐外傷性能を実現した。
同社は、今年2月に発表した中期経営計画「中計’21」において、オープンカントリーシリーズをはじめとする独自のデザイン性や機能性を有する商品の開発強化に取り組むことを発表した。これからも、レースでの知見を商品開発に生かし、独自性の高い魅力ある商品を届けていくとしている。