新年あけましておめでとうございます。
昨年は、コロナ禍による世界的な感染拡大防止の動きの中、史上初の延期を経て「東京2020オリンピック・パラリンピック」が開催されました。オリンピックの精神・テーマは、従来の「スポーツ」「文化」「環境」とともに「持続可能性」が加わり、人権や多様性、地球環境を考える機会にもなりました。欧米各国などと同様、日本も「2050年カーボンニュートラルを目指す」ための新たな目標を公表し、気候変動リスク回避に向けて大きく舵を切りました。当社グループにおいても、持続可能な世界の実現に向けた取り組みによって、社会に存在価値を認められ、持続的に成長していくことについて、深く考える1年となりました。
当社では、2018年度から中長期経営計画の第2ステージ(BF-2)がスタートし、以来この4年間は、中国、韓国、インド、米国など各国の環境規制の強化や貿易摩擦、新型コロナウイルス感染拡大をはじめ、想定外の環境変化がありました。必ずしも目標通りには進んでおりませんが、取り組んできた成果は着実に出つつあります。
2022年は、BF-2の最終年度を迎える重要な年です。当社グループのありたい姿の実現に向け、一人一人が掲げた各々の目標を再度確認し、最後まで立ち止まることなく、全員が一歩前進をモットーに、中長期経営計画のコンセプトをぶらさずに、新規事業の創出・育成や、狙いを定めた重点市場に対する積極的な既存事業の拡大の「両輪」を積極的に推し進めてまいる所存です。
2022年の干支は「壬みずのえ寅とら」です。干支は植物の循環の様子を表しており、壬の文字は、植物の内部に種子が生まれた状態を、寅の字は、草木が伸び始める状態を表していると言います。また、寅は「決断力と才知の象徴」とも言われ、縁起物としても親しまれています。干支のイメージになぞらえると、2022年は、コロナ禍という厳冬に耐え、内面に備えた「陽」の運気が芽吹き、次代の礎となるべく、新しい成長に向けて決断していく年だと言えます。
本年も引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。