インド当局が中国製のゴム用カーボンブラック製品に対するセーフガード調査を始めたことに関し、調査対象となっている黒猫股フェンと竜星化工がこのほど詳細を明らかにした。12日付中国証券報が伝えた。
ゴム用カーボンブラックは、タイヤなどのゴム製品を生産、加工する際に補強用として使用する無機化学製品。インドのメーカー団体の会員企業は、中国製カーボンブラックが国内産業に損害を与えているとして当局に中国製品に対して4年間のセーフガード税を課すよう求めている。
インド当局はこの要請を受け、2008年4月から2011年10月に国内で販売された同中国産製品に対するセーフガード調査を開始した。
竜星化工は同製品の輸出を手掛け、黒猫股フェンは製造、輸出の両方を手掛ける。2社はともに、中国商務部、中国ゴム工業強化と連携して、応訴を視野にインドのセーフガード調査に対する対応を準備していくと表明している。
黒猫股フェンの今年1―11月のカーボンブラック販売量は51万1700トンで、うち輸出は14万2600トン、インド向けの輸出は3万1800台だった。竜星化工の同時期のインドへのカーボンブラック輸出量は8375.2トンで、総販売量の3.13%を占めた。