■ 新年インタビュー
顧客ファーストの視点で経営を
ゲイツ・ユニッタ・アジア 萩原豊浩副社長
21年6月24日付でゲイツ・ユニッタ・アジア(GUA)の副社長に就任した萩原豊浩氏。「常に顧客ファースト、マーケットファーストの視点で経営を実行する」と語る萩原副社長に地域別の状況や経営課題などを聞いた。
◆2021年12月期業績を振り返ると。
2021年12月期業績は日本、中国、韓国、アセアン、インドの5地域合計の売上は前期比20%以上回復し、コロナ前の2019年12月期を上回る見通しだ。利益もかなり改善している。業種別では、自動車関係は2020年末から回復基調で動いていたが、上半期以降は自動車の半導体不足などが響き、年間では厳しかった。一般産業用は特に日本が好調だ。一般産業用を製造するラインの稼働率も高く、自動車用の落ち込みをカバーした状況にある。
◆地域別の状況は。
日本の一般産業用は半導体製造装置向けのタイミングベルトが好調で、全体をけん引している。半導体に付随するロボット向けも堅調。半導体製造装置メーカーの投資意欲は旺盛で、2022年半ばまではこの活況が続くだろう。
中国は回復傾向で推移していたが、ここにきて市場全般に停滞感が見られる。半導体部材の不足による自動車メーカーが減産した影響や、コロナ感染拡大に伴うロックダウンの影響を受けた。
インドも中国と同様にロックダウンが激しかったが、業績は大幅に回復した。ただ、これは20年が大きく落ち込んだ面が強い。業種では自動車の補修用は比較的好調。販路面において新しいディーラーと協力し拡販を図ったことが奏功している。
二輪車用のEV向けも好調だ。二輪車用のEVではチェーンよりもベルトを使う傾向が現れ、2022年以降も引き合いが見込めると思う。
◆EV化への対応は。
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