■ 新年インタビュー
コア3事業の強化を推し進める
東拓工業 豊田耕三会長
「コア3事業の強化」をテーマの一つに掲げた5ヵ年の新・中期経営計画が21年度からスタートした東拓工業。製品別の動向をはじめ、新中計の進捗状況、22年の見通しなどについて豊田耕三会長に尋ねた。
◆21年を振り返って。
工業用ホースはコロナ前の状況に戻るのは難しいと思っていたが、ようやく回復してきた。土木の災害対策事業や電設の無電柱化工事関連の案件は、良いと評価できるくらい進んだ年だった。
◆製品別の動向は。
工業用ホース、土木・電設資材のうち、電設資材は太陽光発電メガソーラーなどの再生エネルギーの需要で今まで好調に推移していたが、今年度から規模や件数が減少傾向となってきた。また、5ヵ年で進めてきた東北復興事業への対応は、岩手営業所と物流倉庫を併用しながら進めてきたが、ほぼ役目を終えたので今年度から岩手営業所は東北営業所に統合した。これらは、市場や環境の変化もあり想定内の計画だ。それに代わる事業として、無電柱化工事関連を今後進めていきたい。さらに特定のお客様向けのインフラ補修関連製品の動きが良かったため、電設資材の業績は前年並みとなった。
土木資材は災害復旧関連向けなどが堅調であり、好調であった前年度よりもさらに数%プラスの動きだった。
工業用ホースについては、
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