デンカは12月23日、2021年12月7日に発表されたCDP2021のスコアにおいて、「気候変動」および「水セキュリティ」の2分野でいずれも「A-(Aマイナス)」評価を獲得したと発表した。A-は最高評価であるAに次ぐ上から2番目の評価。「気候変動」分野においては、3年連続の「A-」評価となった。また「水セキュリティ」分野は、昨年の「B」評価からスコアアップとなった。
CDP(本部・ロンドン)は、2000年に世界の機関投資家が連携し設立した、環境情報開示システムを提供する国際的な非営利団体で、「気候変動」「水セキュリティ(水資源保護)」「フォレスト(森林保全)」に関する質問票への回答をもとに調査を実施し、各企業の環境情報開示の透明性や経営の関与等を評価した結果をスコア付けして公表している。今年度は、過去最高となる約1万3000社の企業が、CDPを通じて環境情報の開示を行った。
同社は経営計画「Denka Value-Up」のもと、環境経営を根幹に位置付け、温室効果ガス排出ネットゼロ(カーボンニュートラル)を2050年度までに達成することを宣言している。今回の「A-」獲得は、その実現に向けて、省エネルギーの徹底推進や、17カ所目となる自家水力発電所の増設をはじめとするクリーンエネルギーの利用拡大などといった同社の取り組みが評価されたものといえる。
同社は今後もSDGsを羅針盤に、誰よりも上手にできる仕事で全ての人がより良く生きる世界をつくる、社会にとってかけがえのない企業を目指していくとしている。