日本ミシュランタイヤは12月23日、新たな価値創造に向けて改革を推進するため、東京と群馬の主要部門を群馬に統合し、本社を東京都新宿区から群馬県太田市に移転すると発表した。
ワークライフバランスと、より健全な財務ベースの両立を鑑み、東京都新宿区のオフィスは縮小し、群馬県太田市のオフィスは拡大する。愛知県名古屋市のオフィスに変更はない。統合および移転完了は2023年8月を予定している。
同社の今回の改革は、自動車業界の大変革や新型コロナウイルスなどによる激動の変化の中、より強固かつ柔軟な社内体制を構築し、自由な発想でイノベーションを推進するための第一歩となる。日本のものづくりおよび自動車産業の集積地である群馬県は、ミシュランが1991年からR&D拠点を置くゆかりの地でもある。既存のタイヤビジネスへのサービスを継続しつつ、ミシュラングループが新戦略の柱として掲げる「タイヤ関連・タイヤを超越した」新しいソリューションを発信していく。
現在東京に勤務する社員のうち太田に勤務場所を移す社員は、通勤可能なエリアに転居、もしくは在宅を中心とする勤務体制に切り替わる予定となっている。統合に伴う既存顧客へのサービスへの影響はない。同社は、そのほかの詳細は決まり次第順次発表するとしている。
同社はミシュラングループの人・地球・利益「三方良し」の理想を叶え、「2050年までに人類の新フロンティア開拓を助けた重要なイノベーションリーダーとして認識される」という大きな夢を実現するため、真のワンチームとなって市場のニーズに呼応できる体制を構築していく。積極的に外部・内部のシナジーを開拓し、群馬県から革新的なビジネス創出を加速する。同社は、同社社員が今年新たに策定した行動指針「わくわくで動かせ」の精神で、全員でより多様なコラボレーションと挑戦を続けていくとしている。