新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申しあげます。
新型コロナウイルス感染症の猛威が世界を覆い、戸惑いと我慢の時間が長く続くなか、どのように事業経営を進めるべきなのか…私たちは、単に事業の成長や拡張に集中してきた過去とは異なり、ウィズ・コロナへの模索という側面でも企業力が問われています。
当社は昨年、新しい中期経営計画「中計’ 21」を公表し、5か年をかけて実現していく会社の姿を社会に示し、コロナ禍にあっても、意識を揃えてこれに取り組んできました。
量を追わず、質を上げる。当社の事業経営の底流には、規模の追求ではない「上質な利益向上」という独自の経営思想が流れています。持てるリソースをフル活用 する一方、持たざるを強みとしながら、他社と一線を画した独自の存在感を放っていきたいと考えています。
同業他社に比べ規模で劣後する当社は、顧客に寄り添いながら、差別化された技術によって、魅力ある高付加価値商品、すなわち、上質な利益構成を実現する重点商品を作り、届ける。こうした生産、販売、技術のギアが強力に噛み合うようなビジネスモデルを構築し、より存在感のある筋肉質な経営体質を確立していく所存ですが、 初年度である昨年は一定の成果、手応えを掴むことができたと思います。
一方、原材料価格や海上輸送費の高騰は決して予断を許さない状況にあり、引き続き、新型コロナウイルスの脅威にも注視が必要です。
私たちは長く靄の中にいるかのようにも感じますが、自然と晴れるのをただ待つのではなく、自ら視界を開いていく姿勢が必要ではないでしょうか。「自ら視界を開き、躍動に臨む年」。当社ではこのように2022年を位置づけ、干支にあやかり、靄をかき分け、千里を駆けていきたいと思います。見定めているありたい姿に向けて躍動を始める年、それが2022年だと思います。
役員・従業員一人ひとりが芯を持って力強く歩みを進めてまいります。ゴム・タイヤ産業に携わる皆様方にとって、本年がすばらしい年となりますよう祈念申し
あげ、年頭のご挨拶とさせていただきます。