住友理工株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役 執行役員社⾧:清水和志)より、2022年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年も、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大した1年となりました。東南アジアにおけるロックダウンで部品供給が停滞したことに加え、半導体をはじめとする部品の供給不足により、自動車産業は大きな打撃を受けました。さらに鉄鋼など原材料価格の高騰が全世界的に起こり、当社グループの業績にも大きな影響を与えました。
本年も引き続き、新型コロナウイルスの感染再拡大による生産への影響が懸念されます。一方で半導体不足などの問題が解消すれば、自動車メーカーによる挽回生産の本格化が予想され、事業環境が目まぐるしく変化する1年になることが見込まれます。
本年は、当社にとって収益基盤を盤石にする1年です。そのためには、「CASE」をはじめとする環境変化に対応した新製品の開発が急務となります。電気自動車(EV)・燃料電池自動車(FCEV)など電動車向けの製品開発をさらに加速させます。また、持続可能な社会の実現のために不可欠とされるカーボンニュートラル達成のために、私たちのコアコンピタンス「高分子材料技術」「総合評価技術」を駆使し、懸命に取り組んでいきたいと考えます。
そして、住友事業精神で謳う「信用確実」「不趨浮利(ふすうふり)」、事業運営の基本「S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)」を根底に据え、より筋肉質で収益性の高い組織体質への変革を進めていきます。
また、2022年度は、2018年に策定した中期経営ビジョン「2022年住友理工グループVision(2022V)」の最終年度となります。事業環境が激変する中にあっても、2022Vで掲げた財務目標の達成による企業価値と、SDGsにも関連する非財務目標の達成による公益価値の両方を高め、当社グループの社会的価値を創造するというミッションは変わっていません。引き続き、事業活動を通じた社会課題の解決をグループ全社で進めてまいります。
皆様にとってこの1年が素晴らしい年になることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。