年頭あいさつ 日本触媒 五嶋祐治朗社長

2022年01月09日

ゴムタイムス社

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 当社グループの業績は、2019年からコロナ禍の波に大きく揺さぶられはしたものの2021年末にはようやく災禍の静まる兆しが見え、回復してきています。しかしながら、昨年末からの原料高や海上輸送費の高騰などの影響によって、先を見通すのが難しくなっています。業績回復に気を緩めることなく、来年度に繋げられる好業績を目指していきます。

 今年2022年4月からは3年間の中期経営計画を開始し、長期ビジョン「TechnoAmenity for the future」で示す「2030年の目指す姿」と、その実現に向けた3つの変革を成し遂げるための活動を本格的に始動します。

① 事業の変革
収益を安定的に確保できる強靭な事業体質へと変革するため、市況に左右されにくいソリューションズ事業1)の比率を高めます。そのためには、マーケティング力の強化が柱となります。マテリアルズ事業2)も、主力事業として稼ぐ力を継続的に強化するため、あらゆる手段を講じていきます。大胆で革新的な発想と合理的で迅速な決断ができる組織への再編、制度構築を計画・実行し、大きな変革を起こしていきます。

② 環境対応への変革
2050年カーボンニュートラル実現という社会課題解決への貢献と同時に当社成長のため、当社グループが果たすべき役割と目標を定め、必要となる変革を実行していきます。当社の強みが活かせる取り組みに焦点を当て、環境貢献製品の販売拡大、主要製品原料のバイオマス化など、実現可能な戦略への大転換を図っていきます。他社との協業も含め、2050年に向けた実現シナリオを策定していきます。

③ 組織の変革
人と人とのコミュニケーションの円滑化・深化させるための仕組みや環境づくり、個人と組織が成長できる仕組みづくりを早期に実現するための取り組みを進めていきます。具体的には、より一層の権限移譲、人事制度・教育制度の刷新などです。ステークホルダーから納得いただけるような公正な仕組みに仕上げていきます。

 本年も当社グループに対しまして、より一層のご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

1)ソリューションズ事業:生活消費財、自動車、建材分野等のインダストリアル&ハウスホールド事業、電池、エレクトロニクス分野等のエナジー&エレクトロニクス事業、健康医療、化粧品分野等のライフサイエンス事業
2)マテリアルズ事業:酸化エチレン等のベーシックケミカルズ事業およびアクリル酸、アクリル酸エステル、高吸水性樹脂(SAP)等のアクリル事業

五嶋祐治朗社長

五嶋祐治朗社長

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