■ 新年インタビュー
製品開発・提案を推し進める
入間川ゴム 清水佑樹社長
新中計「NexTreme(ネクストリーム)2022」が2年目を迎えた入間川ゴム。「21年度上半期売上はコロナ前の水準近くまで戻った」と語る清水佑樹社長に製品別状況や通期の見通し、人材育成などについて聞いた。
◆21年を振り返って。
20年がコロナで失われた年とすれば、21年は年初から回復傾向で推移した年だった。21年度上半期(4~9月)売上高は前年同期比で20%回復した。計画を上回って進捗しており、コロナ前の19年度のレベル近くまで戻ったといえる。
社内のコロナ対策としては、社員食堂での休憩時間を3交代制にしたり、工場内において作業者はマスクを装着した上で、距離をとって作業するといった対策を21年も続けた。
営業展開では、緊急事態宣言中はお客様への訪問は極力控えていたが、宣言解除後は段階的に訪問を緩和しつつ、お客様のご要望に合わせてリモート営業も継続している。新たな試みとして、今期からシェアオフィスの運営会社と契約し、都内の複数のシェアオフィスで業務ができる体制を開始した。営業スタッフが都内の顧客へ訪問する際、移動時間を減らしたり、すき間時間を活用して業務も行える。シェアオフィスについて社員にアンケートをとったところ、おおむね好評でコロナが収束しても運用する考えだ。
◆製品別の状況は。
ゴムシート、ゴムマット、ゴム成型品ともに一定の回復をみせている。ゴムシートは品種によって大きな変動も見られず、全般的に回復した。ゴムマットも回復している。お客様の話しを聞くと、土木や建材関係はオリンピック明けから少しずつ回復している。土木や建材関係での引き合いが今後増えることを期待したい。
ゴム成型品は半導体関連で止まっていた案件が再び動き始めている。フッ素ゴムの動きを見てもその動きを実感している。
◆通期の見通しを。