【新年インタビュー】クラレプラスチックス 宇野将成社長

2022年01月18日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

2事業部制で新中計スタートへ

クラレプラスチックス 宇野将成社長

 

 22年から始まる5カ年中期経営計画では、ゴム・化成品、フィルム・ラミネート、コンパウンドの3事業部からゴム・化成品と機能商品事業の2事業部体制で展開していくクラレプラスチックス。21年に就任した宇野将成社長に21年を振り返ってもらいつつ、事業別の現況や新年の抱負などを尋ねた。
◆21年を振り返って。
 上半期は新型コロナの影響を引きずっていたものの、新型コロナが落ち着くにつれて後半から需要が回復した結果、増収増益だった。ただ、「19年レベルまで回復する」というV字回復を目指したが達成できなかったのが残念だった。今年中に19年の実績以上に回復することを目指していく。
◆事業別の現況は。
 ゴム・化成品のホース関連は前半まで需要の戻りが遅かった。また、住宅資材のダクト関連は一時期需要の買い控えもあったが、後半から回復するとともに、工業関連も需要が戻ってきた。
 フィルム・ラミネートは、コロナ前からすでに海外勢との競争で押され気味になっており、利益面で厳しかった。その影響をまだ引きずっている状況だ。
 コンパウンドは、20年の半ばから需要が回復し、それ以降も好調さが続いている。海外向けは我々が開拓してきた機能性コンパウンドが採用されはじめて順調だ。特に雑貨や家電、スポーツ用途が伸長し、販売が落ち込んだ事業をカバーした形となった。
◆中期経営計画は。
 22年度から5カ年計画の中計が始まる。クラレグループは、事業を通じた価値づくりとして自然環境と生活環境の向上を2大テーマにマテリアリティを設定しており、それに沿った中計を策定した。我々もコロナ後の世の中の変化に対応すべく、代理店様の動きに合わせて事業体制を変えていくことが大事だ。
◆攻めと守りについて

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