年頭所感　全日本プラスチックリサイクル工業会　石塚勝一会長

　謹んで新年のお慶びを申し上げます。
　昨年は６月にプラスチック資源循環促進法が公布され、その後の政省令や告示等でその内容が具体的に見えてきた年でした。この法律の特筆すべきことは、動脈側企業の製品製造事業者に対する責任まで言及しているところで、今までの主に静脈側企業を対象にした法律とは大きく違います。国もやっと地球環境と経済発展の両立に舵を切ったと感じております。そして、今年４月にはこの法律が施行されます。
　この法律の施行に伴い、私どもプラスチックリサイクル業界にも相談が多くきております。その大半はプラスチック製品の製造事業者様からであり、自社製品の再資源化の相談であります。今まで再資源化を考えて製品設計等を行ってきた訳ではないため、回収・分別・異物除去等でハードルが高い場合が多いです。長年プラスチックリサイクルを行ってきた知識を生かし、また関係者のご協力を頂きながら、再資源化に業界を挙げて取り組んで参ります。