TOYO TIREは1月17日、サウジアラビアで開催された「ダカールラリー2022」において、同ラリーなどのオフロードレースを想定して開発した「オープンカントリーM/T―R」の供給を通じてサポートを行なった、トヨタ車体のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」の車両「トヨタ・ランドクルーザー」が市販車部門で優勝したと発表した。
同社は昨年7月、TLCの同ラリー参戦へのサポートを行なうことを発表し、合同での走行テストなどを通じて、「オープンカントリーM/T―R LT285・70R17・116・113P(以下、「同製品」)」を開発してきた。TLCの参戦車両2台(①三浦昂選手/ローラン・リシトロイシター選手、以下、「三浦/リシトロイシター組」、②ロナルド・バソ選手/ジャン・ミッシェル・ポラト選手、以下、「バソ/ポラト組」)に同製品を装着して本戦に臨んだ。
ダカールラリー2022は、コース上の各所に設けられたスペシャルステージ(競技区間)の累積走行タイムを競うもので、競技区間をつなぐリエゾンセクション(移動区間)を合わせた総走行距離約は8000km以上に及ぶ。砂丘や岩場に加えて、降雨により路面状態が悪化した箇所もあるなど、厳しいコースコンディションの中、同製品が高い悪路走破性や耐外傷性を発揮し、TLC参戦車両は2台とも完走した結果、市販車部門において三浦/リシトロイシター組が1位、バソ/ポラト組が2位のワンツーフィニッシュを果たした。また、三浦/リシトロイシター組の優勝により、市販車部門での9連覇を併せて達成した。
同社は、中期経営計画「中計’21」において、オープンカントリーシリーズをはじめとする独自のデザイン性や機能性を有する商品の開発強化に取り組むことを発表した。今後もレースを通じて得た知見を商品開発に生かし、より高性能・高品質で魅力的な製品を届けていくとしている。