十川ゴムはゴムシートやゴムホース、樹脂ホースも含めた各種製品について価格改定を実施すると発表した。製品価格の改定幅は10~30%程度で改定時期は4月1日納入分から実施予定。改定品目などの詳細については近く正式な案内をするとしている。
経済環境が徐々に復調に向かう一方、原材料価格の高騰や不足、特定原材料グレードの製造中止、物流費高騰など、ものづくりを進めていくうえで大きな障害が多数発生している。
同社は世界的な各種原材料不足に対し安定調達に注力しているものの、右肩上がりの原材料価格高騰に対応するには、特にゴムシートのように原材料費ウエイトの高い製品では原価上昇を社内で吸収することが極めて困難な状況にある。
そのような環境下、同社は21年7月に価格改定を実施したが、価格改定後もフッ素ゴムやシリコーンゴム、EPT、塩ビ製品などでさらに大幅な原材料価格の上昇が進んでいる。加えて、原材料メーカーおよび薬品メーカーなどの生産中止品目も多々発生してきている。早急な代替材料の検討を進めているものの、これも価格アップ要因となっている。同社では「ゴムシートやゴムホース、樹脂ホースも含め、前回未改定品目および大幅な価格変動があった製品について、再改定の実施をお願いさせていただく予定です」とし、「メーカーとして安定した製品提供を最優先に努めてまいります」としている。