日本ゼオンは1月31日、オンラインで決算説明会を開催し、松浦一慶取締役執行役員が22年3月期第3四半期連結決算の説明を行った。
売上高は2687億5600万円で前年同期比24・2%増、営業利益は364億500万円で同72・8%増、経常利益は391億2700万円で同70・7%増、四半期純利益は273億6400万円で同56・9%増となった。
また、通期予想を上方修正し、売上、利益共に過去最高を見込んでいる。
松浦取締役は「市場の伸長による光学樹脂、電池材料等の出荷の増加と、エラストマー素材で原料価格の上昇、海上運賃等の販管費の上昇を価格改定で補い、一定の利益を確保できた。この高機能材料とエラストマー素材の両輪が回ったことで過去最高の売上、利益につながった」と上方修正の要因を説明した。
セグメント別ではエラストマー素材は、売上高が1479億2600万円、営業利益は159億3000万円となった。
営業利益の増減要因は、海上運賃上昇が56億円、原料価格影響が184億円のマイナス要因になったものの、出荷量増が46億円、販売価格改定が270億円のプラス要因になり、全体で159億円増益となった。
合成ゴム関連では、自動車減産の状況下でも需要は依然として堅調に推移し、国内・輸