デンカは1月28日、鹿島建設、同社、竹中工務店の3社が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)公募の「グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」にコンソーシアムとして提案し採択されたと発表した。
「グリーンイノベーション基金事業」は、「2050年カーボンニュートラル」の目標達成に向け、NEDOに2兆円の基金を造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業などに対し、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する事業。
3社を実施予定先とするコンソーシアムは、同事業を通じて、高いレベルで汎用性のあるカーボンネガティブコンクリートを実現するとともに、施工技術の開発、品質評価技術を確立することで、実社会への本格的な普及を目指す。併せて、今回の技術開発で取り組む積極的なコンクリートへのCO2固定化により、脱炭素から「活炭素」へのステージ移行をさらに推し進め、温室効果ガス削減という社会課題解決に貢献していく。
同プロジェクトの開発項目は次の通り。1CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの開発。
①CO2排出削減・固定量を最大化できる使用材料の選定に関する研究開発、②CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの革新的固定試験及び製造システムに関する技術開発。2CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの品質管理・固定量評価手法に関する技術開発となっている。
なお、コンソーシアム参画企業・大学・研究機関は民間企業44社、10大学、1研究機関で構成されている。
2022年01月31日