東アジア好調で増収増益 カワタの4~12月期

2022年02月01日

ゴムタイムス社

 カワタの22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が132億300万円で前年同期比3・7%増、営業利益が5億5700万円で同13・8%増、経常利益が6億2400万円で同27・7%増、四半期純利益が3億8100万円で同52・5%増となった。
 セグメント別では、日本は、売上高が79億1900万円で同10・1%減、営業利益は5億5100万円で同31・8%減。緊急事態宣言の解除後は各種行動制限が緩和され、日用雑貨や容器・物流関連に加え、新素材・食品シート関連を中心に受注は堅調に推移した。一方、売上高は自動車関連の前年度末の受注残高が少なかったことから減収となった。損益面では、売上高の減少に伴う売上総利益の減少等により減益となった。
 東アジアは、売上高が46億9500万円で同34・4%増、営業利益は4800万円(前年同期は2億1700万円の営業損失)。米中貿易摩擦の長期化や中国における厳格なゼロコロナ政策による景気の下押しはあるものの、引き続き経済活動は回復基調にあり、Lib関連並びに電子業界を中心とした受注増により、増収となった。損益面では、操業度の改善に伴う売上総利益率の改善と売上高の増加に伴う売上総利益の増加等により、増益となった。
 東南アジアは、売上高は12億6600万円で同17・8%増、営業利益は1200万円(前年同期は9600万円の営業損失)。新型コロナウイルス感染拡大のピークアウトに伴い行動制限が徐々に緩和され、地域差はあるものの景気は回復に向かっており、設備投資も回復基調にあることから増収となった。損益面では、売上総利益率の改善と売上高の増加に伴う売上総利益の増加等により、増益となった。
 北中米は、売上高が1億6700万円で同161・6%増、営業損失は5200万円(前年同期は6200万円の営業損失)。中米での半導体不足による自動車関連を中心とした製造業の減産は正常化しつつあり、 増収となった。一方、損益面では、売上総利益率の悪化と諸経費の増加等により黒字化するには至らず、損失となった。
 通期予想の修正はなく、売上高は187億円で前期比11・4%増、営業利益は8億3000万円で同64・0%増、経常利益は7億8000万円で同30・6%増、当期純利益は5億1000万円で同72・0%増を見込んでいる。

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