住友理工の22年3月期第3四半期連結決算(IFRS基準)は、売上高が3215億4300万円で前年同期比13・3%増、事業利益が11億2000万円で 同66・4%増、営業利益が10億1200万円(前年同期43億7400万円の損失)、税引前利益が3億9400万円(前年同期50億8400万円の損失)、四半期利益が30億6800万円の損失(前年同期65億1500万円の損失)となった。
セグメント別では、自動車用品の売上高は2772億円で同13・1%増、事業利益は24億円の損失(前年同期は6億円の損失)となった。地域別では日本、米州・アジア・欧州は増収となったものの、日本・米州・欧州は減益、アジアは増益となった。
売上高は新型コロナウイルス感染症拡大の長期化や半導体不足等による自動車の減産があったものの、多くの地域で前年同期と比べて主要顧客の生産台数が増加したことや円安の進行による為替換算の影響により増収となった。
一方、事業利益は売上が増加したものの、鋼材等の原材料価格や物流費高騰などの影響を受けた赤字となった。
一般産業用品の売上高は444億円で同14・7%増、事業利益は35億円で、前年同期2・7倍となった。
プリンター向け機能部品は、ペーパーレス化や労働環境の変化などを背景に、一定量の需要減少傾向が見られるものの、前年同期と比べて需要が増加したため、増収となった。
高圧ホースは、各国の経済活動の回復により住宅投資やインフラ投資などが活発となったため、日本は輸出向けを中心に需要が増加した。また中国では、輸出向けや建機以外の工作機械向けなどの需要も取り込み、増収となった。
通期の連結業績予想については、売上高は4550億円、同14・3%増、事業利益は60億円、同23・7%増、営業利益は35億円、税引前利益は25億円、当期利益は21億円の損失を見込んでいる。
2022年02月03日