住友化学の2022年3月期第3四半期決算は売上収益が2兆378億7700万円で前年同期比24・1%増、コア営業利益は2056億6900万円で同93・8%増、営業利益は1979億2300万円で同71・0%増、四半期利益は1336億6300万円で同560・8%増となった。
セグメント別では、石油化学の売上収益は6250億円で同53・0%増、コア営業利益は520億円(前年同期は279億円の損失)となった。石油化学品や合成樹脂、合繊原料は需要の回復や原料価格の上昇等を背景に市況が上昇し、また交易条件も改善した。
エネルギー・機能材料の売上収益は2267億円で同29・2%増、コア営業利益は186億円で同19・2%増となった。リチウムイオン二次電池用セパレータは出荷が堅調に推移。アルミニウムの市況や正極材料の原料金属の市況が上昇したことから、販売価格が上昇した。
情報電子化学の売上収益は3521億円で同8・6%増、コア営業利益は460億円で同44・7%増となった。半導体プロセス材料の高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加。巣ごもり需要や在宅勤務需要等を背景に、ディスプレイ関連材料の出荷も増加した。
健康・農業関連事業の売上収益は3310億円で同17・2%増 コア営業利益は278億円で同146・0%増。農薬は北米や南米、インドなどで出荷が堅調に推移した。また、メチオニン(飼料添加物)は前年同期に比べ市況が上昇した。
2022年02月02日