三井化学 再生プラの販売開始 資源循環プラットフォーム活用

2022年02月02日

ゴムタイムス社

 三井化学は2月1日、同社と石塚化学産業、日本アイ・ビー・エムが2021年4月より開発しているブロックチェーン技術の高度なセキュリティーを有した資源循環プラットフォームを活用し、トレーサビリティ(追求可能性)を付与した再生プラスチック材(メタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂(PC))の販売を2022年2月より開始すると発表した。

 この再生プラスチック材は、再生原料となる使用済み製品の回収・解体をツルオカが行い、再生プラスチック材の製造・販売を石塚化学産業が行う。

 資源循環型経済の実現が求められている中、再生プラスチック材の使用においては、含有物質の明確化などトレーサビリティの担保が課題となっている。今回の実証販売は同プラットフォームを活用することで、再生プラスチック材のトレーサビリティの担保のほか、製造工程、検査工程、物性情報や品質情報等の可視化およびCO2排出量(参考値)を明示化することが可能となる画期的な取り組みとなる。今後も同プラットフォームでは資源循環型経済の実現に向け、現プラットフォーム参加者および新たな参加者と協働しながら他製品でも実証実験を重ね、実装に向けた活動を進めていく。

 同社の三瓶雅夫デジタルトランスフォーメーション推進室担当執行役員は、「この度、ツルオカ様、石塚化学産業様に本プラットフォームをご利用いただき、再生プラスチック材の販売を通じて、資源循環型社会への転換に向け、協働できたことをうれしく思う。三井化学はデジタル技術を用い、素材提供型から社会課題解決型のビジネスへ転換を進め、プラスチック資源循環を通じ、環境貢献価値の最大化を目指す。より多くの方々から本プラットフォームをご利用いただくことを期待している」とコメントしている。

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