東ソーの22年3月期第3四半期売上高は6694億6800万円と前年同期比9・6%増、営業利益は1068億8400万円で同111・2%増、経常利益は1149億2300万円で同124・2%増、四半期純利益は774億2000万円で同 124・5%増となった。売上はナフサなどの原燃料価格及び海外製品市況の上昇による販売価格の上昇に加え、需要回復による販売数量が増加し増収。営業利益は販売価格の上昇が原燃料高の影響を上回り交易条件が改善し前年同期比で2倍の増益となった。
セグメントのうち、石油化学事業の売上高は1353億円で同48・7%増、営業利益は127億円で同331・9%増となった。製品では、プロピレン及びキュメンは、非定修年による生産量の増加に伴い出荷が増加。また、ナフサなどの原燃料価格及び海外製品市況の上昇により、製品価格が上昇した。ポリエチレン樹脂は、需要の回復に伴い国内輸出ともに出荷が増加した。また、ナフサ価格及び海外市況の上昇を反映して製品価格が上昇した。クロロプレンゴムは、需要回復に伴いアジア向けを中心に輸出が増加した。
22年3月期通期業績予想は、クロル・アルカリ事業での主要製品の海外市況が想定よりも高水準で推移している。これにより売上・利益とも前回発表から上方修正した。22年3月期通期売上高は9100億円(前回発表値から200億円増)で前期比24・2%増、営業利益は1360億円(同200億円増)で同54・9%増、経常利益は1450億円(同240億円増)で同52・4%増、当期純利益は960億円(同160億円増)で同51・7%増を見込んでおり、売上高と各利益はいずれも過去最高益となる見通し。
2022年02月03日