プレミアムタイヤの生産増強 ブリヂストン、国内4工場で

2022年02月04日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは2月3日、乗用車用タイヤ工場である栃木工場、彦根工場、防府工場、鳥栖工場の4工場に関し、乗用車用プレミアムタイヤの生産能力を増強すると発表した。総投資金額は約82億円で、2022年第1四半期に着工し、2025年中に現在の国内工場の乗用車用高インチタイヤ生産能力対比で約6200本/日(約1割強に相当)の増強を予定している。

 同社が2021年2月16日に発表した中期事業計画(2021―2023)では、コア事業において高付加価値の断トツ商品を「創って売る」プレミアムビジネス戦略を推進している。その一つとして、サステナビリティ、モビリティの進化を見据えたプレミアム商品を「創る」体制の強化を進めていく。

 同社グループは、グローバルでの乗用車用高インチタイヤの拡大に加え、新たなプレミアムとして、革新的なタイヤ基盤技術エンライトンの強化・拡大を進めている。エンライトンは、今後、技術としてのみならず、顧客の使用条件に合わせたタイヤ性能向上による商品としての価値拡大と、開発・生産から販売、タイヤを「使う」段階までのバリューチェーン全体において、環境負荷を低減すると共に、生産性、経済性の向上を実現するビジネスモデルとして構築し、社会価値・顧客価値の創出を最大化することを目指していく。

 同社は、これらの取り組みをさらに推進するためには、グローバルでモノづくりを極める中核である日本の乗用車用タイヤ工場の増強を通じたプレミアム商品を「創る」体制の強化が不可欠であると判断し、今回の決定となった。

 同社グループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中長期事業戦略のもとで中期事業計画(2021―2023)を実行している。今後も安心・安全で快適な、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していくとしている。

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