フコクの22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が541億4900万円(前年同期は449億500万円の売上高)、営業利益が18億800万円(前年同期は3億400万円の営業損失)、経常損益が24億8700万円(前年同期は2億7000万円の経常利益)、四半期純損益が18億7500万円(前年同期は800万円の純利益)となった。
主要顧客先であるカーメーカーや部品メーカーの半導体不足等に起因する生産調整の影響に加え、原材料価格の上昇と輸送費の高騰により製造原価が押し上げられたものの売上増加が寄与し、増益となった。
機能品事業は、売上高が241億3400万円で同21・5%増、セグメント利益は24億9700万円で同76・9%増。受注は第2四半期までの勢いがやや減速したものの、売上高は増加した。セグメント損益については原材料価格の上昇と輸送費の高騰に影響を受けながらも増益となった。
防振事業は、売上高が209億3700万円で同24・5%増、セグメント利益は、8億8900万円で同74・8%増。受注は堅調に推移し、金具鋼材費の高騰が製造原価を押し上げたにもかかわらず増収増益となった。
ホース事業は、売上高が33億3100万円で同34・9%増、セグメント利益は1億2800万円となった。
産業機器事業は、受注は堅調に推移し、売上高は22億3800万円、同5・1%増。セグメント損益は、売上高の増加に伴い、4億1600万円の利益となった。
通期予想は前期予想を下方修正し、売上高は718億円、営業利益は22億円、経常利益は29億円、当期純利益が22億5000万円を見込む。