国内・海外とも売上大幅回復 三ツ星ベルトの4~12月期

2022年02月07日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの22年3月期第3四半期決算は、売上高が556億7400万円で前年同期比17・6%増、営業利益は60億100万円で同72・2%増、経常利益は66億7300万円で同67・7%増、四半期純利益は47億4300万円で同73・4%増となった。
 国内ベルト事業の売上高は209億3200万円で同14・7%増、営業利益は59億6300万円で同74・3%増となった。国内ベルト事業は、前年同期と比較して主要顧客の経済活動が回復傾向にあることから、いずれの業界でも需要が回復した。
 自動車用ベルトは、半導体不足による顧客の生産調整があったものの、生産回復に伴い、組み込みライン用の売上高が増加するとともに、補修市場向けも増加した。
 一般産業用ベルトは、射出成形機やロボット業界向けの販売が好調に推移するとともに、農業機械向けも政府補助金の効果により売上高が増加した。搬送ベルトは食品業界や物流業界の回復に伴い、同市場向けの売上高が増加。合成樹脂素材の売上高も前年同期と比較して増加した。
 海外ベルト事業の売上高は267億9300万円で同25・0%増、営業利益は25億6900万円で同34・0%増となった。
 海外ベルト事業も新型コロナウイルスの影響が大きかった前年同期と比較して、アジアや欧米のいずれの地域で売上高が大きく回復した。自動車用ベルトは米国ではスノーモービルや多用途四輪車向けの販売が好調に推移し、四輪車用も補修市場の拡販により売上高が増加した。東南アジア・中国でも二輪車用の売上高は大幅に増加した。また、四輪車用は半導体不足によるユーザの生産調整があったものの、前年同期を上回った。
 一般産業用ベルトは、アジアや欧州において補修市場の拡販により、売上高が増加した。また、OA機器用ベルトについてもユーザの生産回復に伴って増収となった。
 建築資材事業の売上高は40億6400万円で同2・6%減、営業利益は1億4300万円で同33・3%減となった。
 エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれるその他の売上高は38億8300万円で同11・1%増、営業利益は1億2000万円で同126・1%増となった。
 22年3月期通期業績は変更はなく、売上高は700億円で前期比7・9%増、営業利益は73億円で同46・9%増、経常利益は73億円で同26・8%増、当期純利益は53億円で同30・3%増を見込んでいる。

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