三洋貿易の22年9月期第1四半期連結決算は、売上高が241億2700万円で前年同期比11・7%増、営業利益は14億9800万円で同13%減、経常利益は17億4600万円で同4・9%減、四半期純利益は11億円で同10・3%減となった。
セグメントのうち、化成品は、売上高が86億3300万円で同19・8%増、セグメント利益は5億9800万円で同40・5%増。ゴム関連商品は、商品の供給逼迫と仕入価格高騰が継続したものの、自動車向けをはじめ、幅広い産業で需要が旺盛で好調に推移した。化学品関連商品では、主力製品の値上げの影響を受けたものの、塗料、インキ、接着剤など各種原材料の需要は堅調に推移。ライフサイエンス関連商品では、韓国向け電子材料や北米向けフィルム輸出が好調。
機械資材は、売上高が84億4300万円で同1・4%減、セグメント利益は9億4200万円で同18%減。産業資材関連商品は、縮小の兆しは見えるものの半導体不足等による国内自動車メーカーの減産の影響を受けた。科学機器関連商品は、粒子・分散評価機器及び表面物性機器などが堅調だった。
海外現地法人は、売上高が70億1300万円で同20・6%増、セグメント利益は3億3600万円で同7・8%減。高機能性樹脂が好調に推移したが、中国製自動車部品の追加関税や販管費の増加により営業利益は前期比で大幅に減少した。上海では、一部で半導体不足の影響を受けたものの、自動車部品は堅調に推移し、ゴム・リチウムイオン電池用関連部材などが好調。
通期予想の修正はなく、売上高は940億円で前期比4・7%増、営業利益は58億円で同5・3%増、経常利益は63億円で同1・8%増、当期純利益は42億円で同1・3%減を見込んでいる。