社内複業制度トライアル開始 三洋化成、働きがい向上めざす

2022年02月09日

ゴムタイムス社

 三洋化成工業は2月7日、従業員の働きがいやモチベーションの向上につながる施策として、社内複業制度のトライアル運用を開始したと発表した。同社は、従業員一人ひとりが高いモチベーションのもと、常に新しいことに挑戦し、従業員のポテンシャルを最大限に引き出せる「ワクワクする会社」を作り上げ、さらなる企業価値の向上につなげていくことを目指している。

 同社では、従業員が誇りと情熱を持ってそれぞれの力を発揮することが、イノベーションの創出や会社の成長につながるとしている。その一つとして社内複業制度の導入を検討しており、トライアル運用を開始した。

 同社では、新しいチャレンジにスピーディーに取り組むため、社内の施策についても、完璧な制度を作り上げてから導入するのではなく、まずは始めてみるといったスモールスタートを推奨している。社内複業制度は、従業員が既存の業務と並行して、取り組みたいテーマに自主的にチャレンジする制度であり、「ワクワクする会社」作りに有効な制度であると考えている。同社は、今回のトライアルにより効果や課題を明らかにし、本格導入につなげていく。

 社内複業制度トライアルの概要は、「従業員が既存の業務と並行して取り組みたいテーマを設定する」「部門を超えて興味のあるテーマに参加することもできる」「複業が複数部署にまたがる場合、複業時間は所属部署と受け入れ部署の双方が合意できる範囲で調整する」「複業の労務費用は受け入れ部署、もしくは本部の予算枠で負担する」「労務管理は所属部署が行う」「運用で課題があれば、その都度見直す」などとなっている。

 同社では、従業員が自分らしさを大切にしながら、多様な働き方・考え方でモチベーション高く働けるよう、フレックスタイム制度の導入、一時間単位で有給休暇を取得できる時間単位有給休暇制度の導入、服装自由化など、各種制度の見直しや規制緩和等に取り組んできた。社内複業により、組織という枠にとらわれず、達成すべき目標や目的に合わせて、従業員一人一人が考えて行動できる風土醸成へとつなげていくとしている。

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