バンドー化学の2022年3月期第3四半期連結決算は、売上収益は696億4600万円で同18・8%増、コア営業利益は62億9100万円で同95・0%増、営業利益は70億1800万円で同101・6%増、四半期利益は55億2300万円で同120・0%増となった。
セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は305億9000万円で同24・1%増、セグメント利益は24億2900万円で同88・7%増となった。国内では、積極的な営業活動により補修市場向けに品揃えを拡大したことに加え、主要顧客の自動車生産台数の増加により、補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品の販売が増加した。
海外では、中国で主要顧客の生産台数の増加や補修市場への拡販により補機駆動用伝動ベルトなどの販売が伸長した。また、米国、欧州およびアジア地域でも販売が増加した。
産業資材事業の売上収益は251億9500万円で同13・0%増、セグメント利益は27億3800万円で同68・8%増となった。
一般産業用伝動ベルトについては、国内は民間設備投資の増加により産業機械用伝動ベルトの販売が増加したことに加え、農業機械用伝動ベルトの販売も増加した。海外では中国、アジア地域で農業機械用および産業機械用伝動ベルトの販売が増加し、米国および欧州地域で産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。
運搬ベルトは、国内でコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。
高機能エラストマー製品事業の売上収益は105億2300万円で同23・6%増、セグメント利益は5億3600万円(前年同期はセグメント損失3億800万円)となった。機能フイルム製品は、コロナ影響により一時停滞していた需要が回復したこともあり、建築資材用フイルムの販売が増加した。また、医療用、工業資材用および装飾表示用フイルムなどの販売も増加いたしました。
精密機能部品は、主要顧客の生産回復で精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。
2022年3月期通期業績予想に変更はなく、売上収益は900億円で前期比10・6%増、コア営業利益は60億円で同21・5%増、営業利益は65億円で同20・9%増、当期利益は45億円で同14・1%増を見込んでいる。