大阪ソーダの22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が653億2000万円、営業利益は98億4000万円で前年同期比56・6%増、経常利益は106億2700万円で同63・5%増、四半期純利益は75億5000万円で同73・4%増となった。なお、22年3月期の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用したため、連結業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、売上高について対前期増減率は記載していない。
セグメントのうち、基礎化学品は、売上高が275億1400万円。クロール・アルカリは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による景気の落ち込みから需要が回復し、かせいソーダを中心に売上高は増加した。エピクロルヒドリンは、電子材料関係を中心に需要が堅調に推移し、またタイトな需給バランスを背景に海外市況が高水準で推移したこともあり、売上高は増加した。
機能化学品は、売上高が335億3800万円。合成ゴム関連では、エピクロルヒドリンゴムは、自動車用途およびOA用途向けの需要が増加したため、売上高は増加した。アクリルゴムは国内外で新規採用が進み、アジア向けを中心に売上高は増加した。ダップ樹脂は、国内の電子材料用途で需要が増加し、海外では中国をはじめとしたアジアや米国向けの輸出が堅調に推移したため、売上高は増加した。アリルエーテル類は、国内外のシランカップリング剤用途で拡販が進み、売上高は増加した。医薬品精製材料は、欧米並びにアジア向けの糖尿病治療薬用途等の需要が拡大し売上高は増加した。医薬品原薬・中間体は、抗結核薬中間体、不眠症治療薬中間体および抗がん剤原薬・中間体の販売が拡大したため、売上高は増加した。
通期の連結業績予想は、売上高は820億円、営業利益は107億円で前期比28・3%増、経常利益は114億円で同29・0%増、当期純利益は80億円で同32・2%増を見込んでいる。
2022年02月10日