三井化学、製造設備を増設 メルトブローン不織布強化

2022年02月10日

ゴムタイムス社

 三井化学は2月8日、産業材料向け不織布需要の拡大に対応するため、当社100%子会社のサンレックス工業でメルトブローン不織布(商品名:シンテックスMB)製造設備を増設すると発表した。営業運転開始は2023年4月。増設ラインは1ラインで同社グループのメルトブローン不織布の生産能力は1・3倍となる。

 同社は、新たな長期計画VISION2030において、ライフ&ヘルスケアソリューション分野の中で、不織布事業を成長事業の一つと位置付けている。従来の紙おむつ等衛生材料向けに加え、産業材料向けに、油吸着材、自動車シート用構成材や土木資材(商品名「タフネル」)、フィルター用構成材やマスク用構成材(商品名「シンテックス」)等、高品質な不織布の供給に注力する。特に、メルトブローン不織布の極細繊維銘柄「シンテックスnano」は、より高機能な精密フィルター用途等への使用が見込まれている。

 同社は、今回の増設を含め、さらなる不織布事業の強化・拡大を図り、製品の安定供給を目指すとしている。

 

シンテックスnanoロール

シンテックスnanoロール

シンテックスnano顕微鏡画像

シンテックスnano顕微鏡画像

 

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