原料高響き大幅減益 ナンシンの4~12月期

2022年02月10日

ゴムタイムス社

 ナンシンの22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が66億5600万円で前年同期比7・5%増、営業利益が1億2300万円で同71・8%減、経常利益が1億7200万円で同66・5%減、四半期純利益が6700万円で同69・9%減となった。
 原油や金属材料などの価額の高騰に加え、円安の進行により、国内市場が厳しい状況となった。また、鋼材など同社製品の製造に必須な原材料の流通価格が上昇し、加えて需要構造の変化や価格競争の更なる激化が予想されるという。
 こうした状況の下、同社グループでは、医療や産業用備品の安定供給を担う社会的なインフラとしての役割を強く認識し、生産現場のソーシャルディスタンスの確保や事業
所内の感染拡大防止策を講じながら、製造販売を継続した。
 通期の連結業績予想は
鋼材価格の上昇の影響などから原材料や部品の調達コストが大幅に上昇したことにより、前回の予想から下方修正した。その結果、売上高は90億円は据え置き前年同期比2・8%増、営業利益は1億3000万円で同80・7%減、経常利益は2億円で同74・1%減、当期純利益は2億5000万円で同36・3%減を見込んでいる。

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