東海カーボンが中計策定 24年売上高目標3560億円 

2022年02月14日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは2月9日、22年から24 年までの3ヵ年中期経営計画「T―2024」を策定した。同社グループでは、経営環境の変化に柔軟に対応するため、19年2月に開示した中期経営計画「T―2021」から年次で向こう3年間の計画を見直す「ローリング方式」を採用している。
 前回のT―2023では、コロナウイルス感染拡大などの影響を見極めるべく、例年より3ヶ月後ろ倒しし5月に公表していた。ただし、今回の「T―2024」では、例年通り2月に公表した。
 T―2024の定量目標は、24年売上高は3560億円(21年実績2588億円)、営業利益は570億円(同246億円)、ROS(営業利益率)は16%(同10%)、EBITDAは910億円(同545億円)を目標に据えた。このうち、カーボンブラック事業では24年の売上高1230億円(21年実績995億円)、営業利益140億円(同88億円)を目指す。同事業では環境配慮・適正マージンの確保を優先しながら、需要の増加と新市場の成長を確実に取り込む。具体的な施策には、環境設備投資、原料、エネルギーなどコスト上昇分を売価に反映させるとともに、環境投資や老朽化設備投資を通じて地球環境保全と生産性向上を図る。また、廃タイヤリサイクル、カーボンニュートラル原燃料によるサステナビリティ対応を本格化していく。
 T―2024におけるカーボンブラック事業の投資計画では、環境投資計画で120億円(北米工場中心の環境対応)を実施するほか、設備更新定常補修で350億円(定期更新、大型リプレースメント案件など)を実施する予定でいる。

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