日精エー・エス・ビー機械の2022年9月期第1四半期決算は、売上高は68億4700万円で前年同期比13・2%減、営業利益は11億5300万円で同39・9%減、経常利益は15億4500万円で同10・0%減、親会社株主に帰属する純利益は11億2500万円で同12・5%減の減収減益となった。
米州の売上高は20億5500万円で同76・6%減、セグメント利益は1億9700万円で同37・1%減となった。、好調な米国経済のもと、生活必需品等の容器需要の引き合いでは北米を中心に依然として底堅いものがあるものの、サプライチェーンの混乱等の影響により、足元の受注環境には停滞感が見られる。
欧州の売上高は11億1900万円で同66・6%減、セグメント利益は9500万円で同43・9%減となった。コロナ変異株の拡大により社会活動への影響が色濃く残る中、足元の受注環境には改善の兆しが見られるものの、前期の受注低迷が響き減収。また、売上規模の減少等により減益となった。
南・西アジアの売上高は25億8500万円で同104・6%と増収となった。一方、セグメント利益は2億3600万円で同70・8%と減益となった 。コロナ禍による影響は域内の新興国に色濃く残るものの、インドを中心に中小型機の引き合いには底堅いものがあり、地域全体は増収となったが、インドにおける継続的な設備投資の影響等により減益となった。
東アジアの売上高は10億8700万円で同103・4%増、セグメント利益は14億1800万円で同90・0%減となった。地域全体ではコロナ禍での不透明な景況感の影響を受け、各国市場の引き合いは弱含んでいるものの、受注残高の円滑な消化に努めたことで増収となった。ただ、地域全体のグループ会社向けの売上減少の影響等により減益となった。
通期の連結業績予想は、売上高が300億円で前期比16・4%減、営業利益が54億円で同38・2%減、経常利益が55億円で同42・6%減、親会社株主に帰属する純利益が38億円で同43・1%減を見込んでいる。