NOKの22年3月期第3四半期連結決算は、売上高が5062億5200万円で前年同期比16・2%増、営業利益が232億4000万円で同348・6%増、経常利益が341億3200万円で388・4%増、四半期純利益が188億7900万円となった。
シール事業は、売上高が2490億9700万円で同19・9%増、営業利益は262億5800万円で同128・6%増。自動車向けは、半導体等の部品供給不足に加え、東南アジア地域での新型コロナウイルス感染再拡大の影響はあるものの、需要の回復幅が大きく、販売は増加。一般産業機械向けにも、建設機械をはじめ、工作機械、ロボット等の市場が好調を維持し、販売は増加した。
電子部品事業は、売上高が2379億500万円で同12・1%増、営業損失は39億2800万円(前年同期は58億9100万円の損失)。 半導体等の部品供給不足による減産の影響が一部にあるものの、需要の回復により、高機能スマートフォン向け、自動車向けの販売が増加した。また、ハードディスクドライブ向けの販売は、需要の堅調な伸びに伴い増加。
ロール事業は、売上高はが192億5000万円で同23・4%増、営業利益は9億1000万円(前年同期は4億3200万円の損失)。新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んでいた複合機および補修用部品の需要が回復傾向にあり、販売が増加した。
特殊潤滑剤事業も、一般産業機械向け等の需要が好調だったことにより、販売は増加した。
通期予想の修正はなく、売上高は6733億円で前期比12・9%増、営業利益は290億円で同100・4%増、経常利益は375億円で同104・5%増、当期純利益は205億円を見込む。