産業資材好調で5割増益 クリヤマHD21年12月期

2022年02月15日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの21年12月期連結決算は、売上高が595億4900万円で前期比19・2%増、営業利益は43億200万円で同48・4%増、経常利益は47億7800万円で同43・9%増、当期純利益は38億900万円で同163・7%増となった。
 セグメント別では、アジア事業の産業資材事業は、売上高は177億700万円、同17・5%増、営業利益は27億8200万円、同30・7%増となった。国内の建機・農機メーカー各社における生産台数が年間を通じて高水準となり、環境問題に対応するための需要も旺盛であったため、尿素SCR用モジュール・タンクの販売が好調に推移。また、中国では政府による公共投資が下期にかけて鈍化しつつも、現地建機メーカーの生産台数は高止まりの状態で推移し、販売も高水準となった。
 スポーツ・建設資材事業は、売上高は94億7000万円、同5・7%減、営業利益は4億7600万円、同46・1%減となった。
 北米事業は、売上高は275億7100万円、同28・8%増、利益面では、原材料やロジスティクスコストの上昇に対して、段階的な価格改定と生産効率の改善に注力したことで、営業利益は18億5800万円、同63%増となった。ワクチン接種に加え、大規模な経済対策により米国における経済活動が活発化し、外食産業での積極的な設備投資が続いたことで、飲料用ホースの販売が増加した。
 欧州事業は、売上高は41億6600万円、同47・1%増、営業利益は3億27000万円となった。
 22年通期の連結業績予想は、売上高が630億円で同5・8%増、営業利益は43億円、経常利益は47億円で同1・6%減、当期純利益は32億円で同16%減を見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー