三菱ケミの生分解性樹脂 G大阪ホームで紙コップ提供 

2022年02月16日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは2月14日、Jリーグサッカークラブのガンバ大阪と連携し、同社の生分解性樹脂「BioPBS」を使用した紙コップを起点とする循環型システム実現に向けた実証実験を行うと発表した。

 今回の実証実験では、ガンバ大阪が実施する2022年のホームゲーム開催でパナソニックスタジアム吹田内で販売されるドリンク用として、生分解性樹脂「BioPBS」を使用した紙コップ約10万個を提供するというもの。

 使用された紙コップは、スタジアムに設置された食品残渣発酵分解装置で食品残渣物などと一緒に1次発酵を行う。1次発酵物は、堆肥場にて2次、3次発酵を行ったのち、農作物の栽培に利用できる堆肥に生まれ変わる。同社は、2022年のシーズンを通して、このような紙コップを起点とした循環型システムの実証実験を行っていく。

 この取り組みは、大阪府が2019年1月に行った「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」および同宣言に基づき、2021年8月に設置され吹田市も参画している「おおさかプラスチック対策推進プラットフォーム」における、プラスチックの資源循環を推進する活動の一環として実施される。

 同社は今後も、様々な企業・自治体などとも連携しながら、循環型システムの構築を積極的に実施し、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していくとしている。

 

紙コップを起点とする循環システム

紙コップを起点とする循環システム

スタジアムで使用される「Gスマイルカップ」

スタジアムで使用される「Gスマイルカップ」

 

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