三井化学、アジア地区で初 バイオマスフェノールを出荷

2022年02月17日

ゴムタイムス社

 三井化学は2月15日、バイオマスフェノールをアジア地区で初めて出荷したと発表した。

 当該製品は、昨年12月に同社大阪工場(大阪府高石市)に到着したNESTE社のバイオマスナフサを利用した誘導品であり、ISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式で各種プラスチック・化学品に割り当てバイオマス認証を付与したバイオマスフェノールとなる。

 同社取締役専務執行役員の芳野正氏は「このたび当社初のバイオマス原料由来マスバランス方式によるバイオマスフェノールをお客様に出荷、納入出来たことをとても嬉しく思う。持続可能な社会への貢献は私たちのマテリアリティであり、皆さまとともに着実にバイオマスの社会実装を推進する」とコメントしている。

 同社は今後、同方式で生産されたバイオマスアセトンなどの出荷も予定している。

 同社は、循環経済の実現に向け、化学品・プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めている。地球温暖化対策に貢献するバイオマス化は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて重要な戦略課題と捉えている。同社は素材・プロセスの開発とともに、今回のバイオマスナフサ誘導品の初出荷を皮切りに、着実にバイオマスの社会実装を推進していくとしている。

 

三井化学大阪工場

三井化学大阪工場

フェノールプラント

フェノールプラント

 

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