国内のタイヤ再生ゴム業界で高いシェアを占める村岡ゴム工業(千葉県市川市、村岡良亮社長)。
今期(22年9月期)の上半期の動向について、需要の約7割を占めるタイヤ向けの出荷数量は、昨秋より継続している自動車メーカーの生産減により、タイヤメーカーが新車向けの生産を絞ったためこの分出荷減となった。ただし、国内・輸出向け乗用車タイヤ、トラック・バス用タイヤ及び鉱山・運搬用タイヤの生産は引き続き堅調に推移しており、新車向けのマイナス部分をカバーしている。
また、タイヤ向け以外の工業用品向けは堅調に推移しており、土木などの工事案件の動きは伸びている状況だ。ゴム板メーカー各社は、原料不足の影響で一部の製品で生産に影響が出ているものの、全体的にはコロナ禍から回復基調となっており、比較的安定した動きになっているという。その結果、上半期は増収増益を見込んでいる。
21年の再生ゴム市場全体を見ても、消費量(1月~11月)については前年同期比108・8%と、20年より回復して