レーシングタイヤの供給継続 横浜ゴム、スーパーフォーミュラに 

2022年02月21日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは2月17日、2016年からワンメイクタイヤサプライヤーを務める「全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下、SUPER FORMULA)」に、2023年以降も複数年にわたりアドバンレーシングタイヤを継続供給すると発表した。2023年以降はサステナブル素材を活用したレーシングタイヤを供給する予定で、今年から開発をスタートする。

 同社は、SUPER FORMULAを統括する日本レースプロモーション(以下、JRP)が2021年10月に発表した「SUPER FORMULA NEXT50(ゴー)(以下、SF NEXT50)」に賛同し、サステナブル素材を活用したレーシングタイヤの供給を実施する。「SF NEXT50」はSDGsやカーボンニュートラルなど自動車、モータースポーツ業界を取り巻く環境変化に対応するため、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的として様々な企業とともに推進していくプロジェクトとなっている。

 同社はこれまで、2016年に開催の「ゴム・エラストマー技術展」や2019年の「第46回東京モーターショー」にて、バイオマスから合成ゴムを生成する技術やリサイクル可能な熱可塑性ゴムの研究など、サステナブル素材の研究開発に関する発表をしてきた。今回新たに開発するタイヤには、米の籾殻から生成したシリカ、アブラヤシの実やオレンジの皮から生成したオイルなど、各種自然由来の配合剤を活用する。また、廃タイヤから再生したゴムなどを再利用する。この開発では、走行性能を損なわずにサステナブル素材を採用していくことを目標とし、今シーズンのSUPER FORMULA各大会の前後の日程でJRPが行う次期フォーミュラカーの開発テストにおいて共同でタイヤテストを行い、シーズン終了時までに2023年仕様のコントロールタイヤを確定する予定としている。なお同社は、2023年以降もタイヤの開発を継続し、2025年にはスポーツ性能を犠牲にすることなくサステナブル素材を35%以上使用したコントロールタイヤの供給を目指すとしている。

 

開発用レーシングタイヤイメージ

開発用レーシングタイヤイメージ

SF NEXT50 テストカーイメージ

SF NEXT50 テストカーイメージ

 

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