横浜ゴムは2月17日、2021年9月に発表されたメルセデスAMG初のEV(電気自動車)である「メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+」の新車装着(OE)用タイヤとして「アドバン・スポーツV107」の納入を開始したと発表した。装着サイズは275・35R22・104Y(フロント・リア共通)。
「アドバン・スポーツV107」は同社が誇る最高峰ブランド「アドバンシリーズ」のウルトラハイパフォーマンスタイヤで、今回技術承認を獲得したタイヤは、メルセデスAMGと共同開発した。EVに必要不可欠な転がり抵抗性能における高いレベルの要求に対し、従来よりも通常走行時の発熱を低減する専用コンパウンドを採用している。また、接地圧がより均一になるタイヤプロファイル形状、専用のパターン配列を採用し、国際連合(国連)の四輪車走行騒音規制(UN―ECE R51―03)における加速通過音の低減を実現した。走行性能だけでなく環境性能にも配慮しており、メルセデスAMGブランド初のEVである「メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+」に相応しいタイヤとなっている。タイヤサイドにはメルセデスAMG社の承認を示す「MO1」マークが刻印されている。
同社は2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」のタイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げ、「アドバン」および「ジオランダー」の新車装着拡大に取り組んでいる。