ランクセスは２月18日、シーメンスと世界の生産拠点における工業用機器の調達に関する複数年契約を締結したことを発表した。同社は、これまで成長路線への強固な支援を確保し、シーメンスとの長年にわたる協力関係の強化を進めてきた。今回の契約により、シーメンスは、これまでのデジタル制御システムやソフトウェアに加え、モーターコントロールセンターや火災探知機などを世界同一条件で同社に供給する。同契約は、当初５年間を有効期間として、数千万ユーロ台半ばの受注額で締結され、今後、さらに他の材料群に拡大することが可能となる。
さらに両社は、デジタルアプリケーションとデジタルテクノロジーの共同開発を通じて、同社のデジタルトランスフォーメーションの推進を目指している。
同社経営委員会メンバーであるフーベルト・フィンク氏は、「このたびシーメンスとの協力関係を拡大し、当社の成長路線での特別なパートナーによる信頼できる技術ソリューションを得られることをうれしく思う。今回、製造拠点における機器の調達条件を世界同一にすることで、技術調達についてもさらに効率的なものにしていく」と述べている。
また、シーメンスのプロセスオートメーションＣＥＯであるエッカード・エーベルレ氏は「ランクセスと我々は、長年にわたり信頼できる良好なパートナーシップを築いてきた。新たな枠組みでの合意を通じて協力関係を拡大できることをうれしく思う。この合意によって、私たちは協力し、装置産業のオートメーション化およびデジタル化に関するイノベーションプロセスの加速を進めていく」とコメントしている。
